車内で嘔吐!?緊急事態の対処法を洗車のプロが解説!
車酔い、体調不良、食べ過ぎ、飲み過ぎなどなど・・・
吐き気を催してしまう理由は様々ですが、車に乗っている最中の急な吐き気はなかなか抑えられないものです。
「酔っ払っていて我慢できなかった・・・」
「子供が車酔いで急に吐いてしまった・・・」
今回はそんな時にどのように対処したら良いのか、洗車のプロが応急処置の方法についてまとめました。
吐き気を催してしまったら・・・
急な吐き気に襲われてしまった時は、窓を開けたりゆっくりと丁寧に運転してもらったり、様々な対処をすると思います。
もちろんコンビニやサービスエリアなどで休憩できるのがベストです。
しかし高速道路での渋滞中や、コンビニの少ない地域など、どうにもならないこともあります。
「もう我慢できない・・・」
そうなったときに、嘔吐の被害を減らし車内清掃を楽にするポイントがあります。
・ドアのスイッチ部やシートの隙間を避ける
ドアにはパワーウィンドウやパワーシート、ドアハンドルなど様々な部品があります。
特に電子部品であるパワーウィンドウスイッチやパワーシートスイッチにかかってしまうと、故障の原因にもなります。
分解できない部品もあるので、清掃しきれない場合は部品交換になることもあります。
気分が悪い時は窓を開けて風にあたるようにすることもあると思いますが、吐いてしまう時は極力ドアにかからないようにしたほうが良いでしょう。
・フロアマットを装着している場合はマットの上で
フロアマットを装着している場合は、フロアマットの上に嘔吐をした方が車内清掃が楽になります。
シートやフロアカーペット(マットの下の地のカーペット部分)は、一般の方では取り外しが困難です。
フロアマットであれば、外してホースなどで水洗い、屋外で乾燥させることができます。
業者に車内清掃を依頼する場合も、比較的費用が抑えられることが多いです。
汚れが酷ければ、最終的には汚れたマットを捨てて新しいものに交換することも可能です。
・ティッシュやタオルがあれば敷いておく
ティッシュやタオルなどを敷くことで、少しでも嘔吐物がシートやフロアカーペットへ染み込むことを防ぐのも効果的です。
表面に染みているだけの場合と、カーペットの裏やシートのスポンジ部分まで染み込んでしまった場合とでは、車内清掃時の対処方法が異なります。
奥まで染みている場合には部品の取り外し、水洗い洗浄が必要にな可能性が高く、車内清掃の費用が高額になります。
その場で簡易的にできる被害軽減についてまとめました。
ただし、気分が悪くなっている本人はそこまで意識することは難しいと思います。
同乗者の方がそういった対処をできるのが望ましいですね。
車内での嘔吐時に「拭く」のはNG!
「どうしようもなくて車内で吐いてしまった・・・」
そんな時はどう対処すればいいのでしょうか?
通常であれば、嘔吐した際にカーペットや衣服についた汚れはタオルやウェットティッシュなどで拭いて綺麗にすることが多いかと思います。
しかし、これは車内での嘔吐の場合はやってはいけない対処法になります。
なぜかというと、自動車のシートやフロアカーペットは衣服などと違って洗濯することができません。
一般的には取り外しができないため、内部までしっかり洗浄するのはかなり困難になります。
だからこそ、嘔吐の場合はいかに「染み込ませないか」が重要になります。
タオルなどでゴシゴシと拭いてしまうと、押し込むような形になり染み込みが増えてしまいます。
なので、可能であれば近場のコンビニや100円ショップなどで、吐瀉物をすくい取れるようなものを用意していただくことをお勧めします。
ヘラ状のものが使いやすいと思いますので、具体的には
・下敷き
・硬めのクリアファイル
・大きめのプラスチックスプーン
などが、比較的容易に入手できて使いやすいです。
そして一緒に手に入れていただきたいのがキッチンペーパーです。
タオルや新聞紙などでもいいのですが、衛生面のことを考えると気軽に使い捨てできるキッチンペーパーが便利です。
ヘアゴムや輪ゴムなどと組み合わせて応急処置時の即席マスクとしても使用できますし、染み込んでしまった液体を吸い取らせることもできます。
新聞紙でも吸い込ませることはできるのですが、シートの色によってインクの色移りのリスクがあるので、他に何もない場合のみ止むを得ず使う程度にしましょう。
ウィルス、細菌への対策は万全に
嘔吐後の車内清掃で重要なのは、ウィルスや細菌への対策です。
吐き気の原因がウィルス性、細菌性のものだった場合、特に気をつけて処理を行う必要があります。
対策が不十分だと、処理をした本人やその後車に乗った人に感染が広がってしまう可能性があります。
《参考》
ライオンハイジーン 汚物・嘔吐物処理
・十分に換気を行う
まずは窓を開け換気を行いましょう。
換気をすることで浮遊するウィルスや細菌をなるべく車外へ逃すことで、感染の確率を下げられます。
・手袋、マスクを使用して処理を行う
理想的には、上の画像のように手袋、マスク、フェイスガード、エプロンなどがひとまとめになっている嘔吐物処理セットを使用するのが望ましいです。
しかしなかなかそういったものを事前に用意したり、急遽手に入れたりすることは難しいかと思います。
コンビニなどのレジ袋やハンカチなどを利用して、なるべく多くの範囲をカバーして処理を行いましょう。
《参考》
・ハンカチがマスクになる即席マスククリップ
・黒滝サクさんが教える「即席マスク」の作り方
・ポリ袋を使った簡単な防護服の作り方
・消毒液を使用する
特にノロウィルスなどのノンエンベロープウィルスに関しては、市販のアルコール系除菌剤では効果が弱い場合があります。
適切な濃度の次亜塩素酸ナトリウム液を使用して、しっかりとした消毒を行いましょう。
《参考》
・社会福祉施設等に対する「コロナウィルス対策 身の回りを清潔にしましょう。」の周知について
日頃から非常事態を想定して対策を!
人を乗せる機会が多かったり、小さい子供を乗せて出かけることがあったりする場合は、ちょっとした対策で嘔吐の後処理がかなり楽になるケースがあります。
・ゴム製のフロアマットを敷いておく
高級車では美観の問題で難しいかもしれませんが、ゴム製のフロアマットを敷くのは効果的です。
日頃のお手入れも楽になります。
※運転席に敷く場合はサイズや形状に注意して、必ず固定して使用してください。
ペダル操作に影響を与えるようなものだと事故の原因になります。
・少し大きめのゴミ箱を置いておく
少し大きめのゴミ箱を置いておけば、バケツがわりに使うこともできます。
コンビニ袋も合わせておいておけば、いざという時には便利です。
・チャイルドシートの下にシートカバーをかける
被せるだけで簡易的にカバーできるものから、凝ったデザインのものまで、様々なシートカバーが販売されています。
こうしたものをかぶせておくことで、万が一の際にはシートそのものが汚れることを防ぐことができます。
周りに飛び散ったり溢れたりすることもありますし、多少は周囲が汚れてしまうことはあるかと思います。
しかし、飛び散ったり溢れたりした程度の汚れであれば、業務用のクリーナーを使用することで簡単に綺麗にすることができます。
とにかく大変なのは「シートやフロアカーペットの奥深くまで染み込んでしまう」ことです。
シートやフロアカーペットの奥深くまで染み込んでしまった場合、クリーナーを使用しても完全には清掃できません。
そうなると、シートや内装パーツを全て取り外し、フロアカーペットも一度取り外して、それから水洗い、各部クリーニングをすることになります。
こうなると作業時間もかさみますし、洗ったパーツの乾燥時間もかなりかかります。
数日〜1週間程度かかるケースもあります。
クリーナーを使用しての作業であれば3万円以内に収まることが多いですが、全てを取り外して行う作業は最低でも5〜10万円程度の費用を覚悟しなければならないことも。
ちょっとした対策で、万が一の嘔吐の際の車内の被害を減らすことができます!
【結論】汚物、嘔吐物の室内清掃は大変
ここまで嘔吐処理の対策や対処方法についてまとめましたが、結論から言うと「やっぱり後処理は大変!」です。
清潔で快適な車内空間を取り戻すためにも、やはりしっかりとした清掃のプロに依頼することが望ましいです。
JAPAN GOLD WASHでは、徹底した清掃と消毒、消臭はもちろん、作業後のアフターフォローもしっかりと行っています。
万が一臭いが除去しきれていなかったり、臭いが後から戻ってきてしまったりした場合には、作業料無料で清掃、消臭作業を行います※。
こういった特殊な清掃に関しては、洗車業者やガソリンスタンドでも対応を断られるケースもあるようです。
また格安でこうした清掃を行う業者は、表面だけの清掃で内部まで清掃しきれず、結果として再度別の業者に依頼することになり費用が嵩む、という話も多いです。
手間とリスクが伴う作業なのでどうしても費用は高額になりがちですが、信頼できるプロにきっちりと清掃してもらうのがベストです。
※出張料金、駐車場料金等の諸費用が発生する場合があります。
保険での対応が可能な場合も
こうした嘔吐時の対処で、実は保険が利用可能な場合があります。
自分の車ではなく、人の車に乗っていて嘔吐してしまった場合に限りますが、
『個人賠償責任保険』
という保険が利用できるケースがあります。
この保険は他人の財物に損害を与えてしまった時、請求された賠償金を支払うための保険です。
自動車保険や火災保険などに付帯されている場合が多いので、是非一度保険の内容をご確認ください。
JAPAN GOLD WASHでは、もちろん保険利用での清掃も可能です。
保険が使えるのかどうか、保険金の請求についてなど、ご不明点があればお気軽にご相談ください。
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