出張洗車のプロが使う「純水器」とは?
純水器でイオンデポジット知らず!純水使用の高級出張洗車!
洗車に興味を持ってこのブログをご覧いただいている方は、「純水」について色々ご存知かもしれませんね。
日常生活ではあまり使わない「純水」という言葉ですが、洗車業界ではかなり重要なものです。
洗車をする際には当然水を使うわけですが、マイクロファイバークロスや洗剤、その他の洗車道具と同じように、水そのものも非常に重要な洗車道具の一つなのです。
今回はJAPAN GOLD WASHで使用している純水精製装置(純水器)について解説していきます。
「純水」とは?普通の水とどう違う?
そもそも純水とはなんなのでしょうか?
読んで字の如く、純度の高い水、つまりほぼ完全にH2Oのみの状態になっている水のことを純水と呼びます。
私たちの身の回りには、ミネラルウォーター、水道水、雨水、井戸水など、様々な水があります。
実はこれらの水は、どれもたくさんの不純物を含んでいます。
雨水や井戸水は砂や泥の粒子、空気中の塵、様々な微生物などを含んでいます。
一見綺麗に思われる水道水やミネラルウォーターであっても、ナトリウムやカルシウムなどのミネラル分が含まれています。
そう言った様々な不純物を排除した「純粋な水」、それが純水です。
そしてその純水を作り出す装置が純水器(純水精製装置)です。
実際の洗車の現場では、このように蛇口に接続して使用します。
シルバーのタンク状の部分が純水器です。
一般的に洗車用の純水の純度の測定には電気の伝導率を利用します。
水道水の時点で塵や砂などの大きな不純物は濾過されているので、水の中に溶け込んでいるミネラル分が除去できているかを測定します。
「mS/m(ミリジーメンス毎メートル)」という単位で表され、1mS/m以下の伝導率の水を純水と呼びます。
普通の水は何がダメなの?
通常の機械式洗車や一般家庭での洗車は、水道水を使っているのが普通だと思います。
日本の水道水は人が飲めるようなクオリティに濾過、消毒されていますが、実は先ほど言ったような不純物はゼロではありません。
一般的に水道水は10〜20mS/m程度で、一部地域で井戸水などを使用している場合はより高い数値になります。
※弊社測定器は精度の高い工業規格のものを使用していますので、画面に表示されている数値は単位がμS/cm(マイクロジーメンス毎センチメートル)であり10倍の数字になっています。
そうした不純物が含まれる水で洗車をしてしまうと、洗車中に水が乾いてしまったときに不純物がボディにのこり、イオンデポジットとなってしまいます。
また窓拭きなどでも、通常の水道水で清掃した場合には拭き筋が残りやすくなります。
井戸水が水道に流れている地域で、毎回水道水で洗車されている車はボディもガラスもかなりひどいイオンデポジットが付着している場合が多いです。
一度固着したイオンデポジットを落とすには、通常の洗車とは異なる特殊な溶剤や道具を使う必要があり、時間も費用もかさみます。
そのような理由から、ハイクオリティな洗車をする場合には純水が必須になるのです。
JAPAN GOLD WASHの純水
私たちはイオン交換樹脂方式の純水器(純水精製装置)を使用しています。
この方式はイオン交換樹脂を定期的に交換しなければならず、ランニングコストがかかります。
しかし、もう一つの方法である逆浸透膜方式(RO膜式)に比べて
・排水(無駄になる水)がない
・電源が不要
・精製装置がコンパクトで持ち運びができる
・純水の純度が高い
などの理由から、このイオン交換樹脂方式を採用しています。
某有名洗車専門店では、ランニングコストなどの問題からRO膜式を採用していますが、その純度はJAPAN GOLD WASHで使用する水の10分の1(1mS/m前後)ほどです。
私たちは毎回洗車前に専用の測定装置で純度の測定を行い、0.1mS/m以下であることを確認してから洗車作業を行なっております。