シリコン洗車、結論が出ました。向いてる車、向いてない車をプロが見極め!【まとめ】

結局どうなの?シリコン洗車。

前回の記事:
シリコン洗車、実際に試してみました。洗車のプロがその効果を検証!【実践編】

前々回の記事:
今話題の「シリコン洗車」ってなに?洗車のプロが解説【リサーチ編】

 

これまでシリコン洗車について、リサーチ、検証を行ってきました。

今回は、シリコン洗車が向いている車やオーナーさん、向いていない車、オーナーさん、それぞれを洗車のプロの観点からまとめていきたいと思います!

 

シリコン洗車の特徴

まずはシリコン洗車の特徴についてまとめていきたいと思います。

シリコン洗車のメリット

◯価格が安く、簡単に手に入る

シリコンオイルはだいたい2,000~3,000円/kg程度です。

単価だけ聞くと少し高い気がしますが、一般的に売られている液体の簡易コーティング剤は300ml程度のスプレーボトルで1,500円~4,000円程度なので、実施できる回数を考えるとお手頃です。

また工業用の汎用品なので、アマゾンなどの通販やホームセンターなどでも比較的容易に入手できます。

 

 

◯施工が簡単、リスクが少ない

シリコーンオイル自体が化学的に安定性が高く、人体、車両方ともに悪影響を及ぼすことは殆ど無いです。

車のどの部分に使用しても、変色や変形、劣化が起きることはまず有りませんので、素人の方でも安心して使えます。

施工も塗って拭くだけなので簡単です。拭き上げは塗りムラだけしっかり確認したほうが良いですが、万が一ムラになってもしっかりと洗車をやり直せば落とすことができます。

 

 

 

シリコン洗車のデメリット

✕コーティングのような持続力、保護力はない

ガラスコーティング、セラミックコーティングなどと違い、塗るだけで硬化するものではないので、摩擦からボディーを守る効果は期待できません

また粘性でボディ表面に張り付いているだけで、化学的な接着性は無いので雨や洗車で流れ落ちてしまいます。

 

 

✕汎用の工業製品なので効果が今ひとつ

艶出しであれば固形WAX、キズ消しであればコンパウンド系、撥水であれば専用の液剤に、それぞれ性能は劣ります

最高のクオリティを求めるのであれば、やはり専用の製品を使用するほうが良いです。

 

 

シリコン洗車が向いているケース

シリコン洗車のメリットやデメリットを踏まえると、こういった方にはシリコン洗車はおすすめできるかもしれません。

  • 自分の車は自分で手入れをしたい
  • 毎週車を洗っている
  • クオリティは完璧を求めたりはしない
  • 一つの製品でボディ全体をまかないたい
  • コストを安く抑えたい
  • プラスチックや樹脂を復活させたい
  • 傷や汚れが少なくボディがきれい
  • 外装に樹脂パーツが多い車

DIY派にとっては、安くてこれ一つでどこでも艶出しや撥水が可能、というのは魅力的だと思います。

持続性が低いというデメリットもありますが、毎週洗車をするような人にはデメリットにはならないでしょう。

 

樹脂に対する艶出しの効果は非常に高かったので、SUV、クロカン系の樹脂パーツが多く使われた車に使用すると、見栄えの面で効果が大きいと思われます。

 

シリコン洗車が向いていないケース

  • 洗車の頻度が低い、たまにしか洗わない
  • 傷などの外部の影響からボディを守りたい
  • 濡れたような深い艶が欲しい
  • 球のような水弾き(強撥水)が欲しい
  • 親水状態にしたい
  • ボディが全体的に傷んでいる

日頃からこまめに洗車をしない方については、持続性が低いシリコン洗車は適さないと思われます。

またボディを洗車キズやスクラッチ傷から守りたい、という場合も、保護性能はないので向かないです。

あとは艶や水弾きなどの点で、高いクオリティを要求する方も、シリコン洗車では満足できない可能性が高いです。

汚れ落としや傷消しの効果も薄いので、もともとがあまり綺麗でない車は効果が出づらく、オイルが汚れに付着したり傷に入り込んだりして拭き上げが大変になります。

 

まとめ

結論から言うと、

「ボディメンテはまとめてこれ一本!」というDIY派には有りかなと思います。

JAPAN GOLD WASHとしては、撥水や艶出し、ボディ保護などは性能が求めるクオリティに及ばないので、今後使用することは有りません。

唯一樹脂パーツの艶出しにおいては十分な効果があるので、今後活躍の機会があるかもしれません。

以上、最近話題のシリコン洗車についての検証でした。